こんにちは~
伊那支店リフォーム設計の竹村です。
朝夕はめっきり肌寒さも感じる今日この頃ですが・・・
皆さま体調は崩されていませんでしょうか?
本来ならば心地よい季節を感じる時季なのですが
夏から冬への移り変わりが早く
これも地球温暖化の影響かとついつい考えてしまいます。
CO2排出量の削減は住環境の建設に携わる私にとっても
大事な命題だと感じますが
今回のブログでは以前訪れた事の有る究極のエコハウス
「LCCM住宅」実験棟のご紹介です。
LCCM住宅とはライフサイクルカーボンマイナス住宅の略。
なにやら難しいですね!
ZEH=ゼロエネルギーハウスは既に新築住宅においては
多く普及をしており認知されることも多くなりましたが
LCCM住宅ではCO2排出量の削減をさらに踏み込んで住宅の一生
建設~運用~解体までのトータルのCO2収支をマイナスにしていこうという
究極のエコハウスと言えます。
茨城県のつくば市に建設されているこの実験棟では
間取り、窓の計画、設備、照明計画にいたる迄
CO2排出量の削減を考慮に入れた様々なアイデアが組み込まれています。
その一つ 建物の南面は全面ガラス戸の大開口です!
縁側と名付けられたこの空間はその名の通り
本来日本住宅にあった縁側を感じさせませんか?
冬と夏それぞれの昼、夜において開ける閉めるを行いながら
日射や風を有効に活用するように設計されています。
続きまして 南面大開口の両袖にある通称 パラボラ壁です!
45度開いて設置された壁はサッシを通してより風を捕まえるウィンドキャッチャーとして
さらには光を反射させて縁側に光を採り入れる様にも設計されています。
そして 屋根上は太陽光発電設備と太陽熱給湯集熱パネルの設置で
太陽からの自然エネルギーを活用しています。
さらにはその後方北側には通風塔が設置されています。
室内の熱気を自然風の力で排出するのと光を最大限採り入れる様なフォルムになっています。
太陽熱併用型のヒートポンプ、コージェネレーションとしての家庭用燃料電池等も
実験的に採用されています。
建設されてから10年以上経ちますが今写真を観ても近未来的な住宅のフォルムは
環境共生住宅の設計のひとつの道しるべとして一建築士を刺激し続けます。
リフォーム設計に携わる私としましても地球に優しい自然エネルギーの活用は
気候変動を感じる昨今において大切な事だと思う今日この頃です。
今回はそんなCO2排出量の削減を設計のテーマにしたデモンストレーション棟のご紹介でした。
それではまた~