こんにちは
設計の柏本です
暑い暑い夏が過ぎ、
朝晩は秋の気配が感じられるようになりました
葡萄の季節の到来です
ところで、
つい先日の9月16日、上田市の芳田に、
築47年の住宅を購入してリフォームした、
新しいリフォームモデルハウスがオープンしました!
ここでは、実験棟として、
従来のリフォームにはない新しい試みをしておりますので、
いくつかご紹介したいと思います
①全館空調
最近の新築では、全館空調を謳っている住宅メーカーも増え、
弊社の新築でも床下エアコン1台での全館空調を採用しています
しかし、リフォームではこれまで床下エアコンによる全館空調を採用したことはありませんでした
床下エアコンには、完全に部屋のようにコンクリートで囲われている形状の基礎(べた基礎)が必須条件のため、
床下エアコン用に計画されていない既存の基礎では条件の厳しい住宅が多く、採用には至りませんでした
そこで、今回採用したのは、
「空調室」による全館空調です
住宅の一部に空調室を設け、
エアコン1台と送風ファンが設置されており、
天井裏を利用して全体に温度管理された空気が送られます
そのため、どんな基礎形状でも採用可能になりました
今はまだ実験棟としての全館空調の採用にとどまりますが、
高い断熱・気密技術を持っているからこそできる取り組みです
②無断熱室
全館空調を採用しているため、
対象エリアである1階はすべて天井・壁・床・サッシに断熱・気密工事をしておりますが、
1室だけ、追加で断熱施工をしていない部屋があります
既存で壁には断熱材がありましたが、気密はなく、
隙間風が自由に出入りできる状態でした
天井と床下、サッシは無断熱です
この時期はちょうど暑くも寒くもない気候のため室温の違いを体感することがなかなか難しいですが、
真冬や真夏は断熱気密の違いを体感していただけると思います!
③新しい断熱材
従来使用している断熱材としては、
セルロースファイバーや、グラスウール、ウレタンなどがあり、
様々な住宅メーカーでも取り扱いがあるような断熱材です
ここでは、実験棟として、
真空断熱材や土間下断熱など、
新たな断熱材の試験的な施工も行っております
未来の断熱材を是非ご見学ください!
リフォームモデルハウス【紬】では、随時見学を受け付けております
寒い季節がくる前に、断熱計画を始めてみるのはいかがでしょうか