こんにちは。リフォーム設計のクマガイです。
びっくりするくらい朝が苦手だった私ですが、最近早起きが日課になりつつあります。
寝室の暖房をつけたまま寝るので、室温はおおよそ15℃ほど。まだ若干低いと感じますが、布団も掛けて寝ているので、ちょうどいい温度で寝ています。
朝の時間をゆっくりと使えるので、とても調子がいいです。
今日はそんな住まいの暖かさと健康についてお話です。
皆さんもご存じだと思いますが、住まいは暖かい方が良いです。
では、なぜ暖かい方が良いのか?
「健康に暮らすためのあたたか住まいのガイド」を参考にしながら見ていきましょう。
目次
□あたたか住まいガイド
□寒いお家に注意
□温度差に注意
□入浴事故に注意
□住まいは暖かい方が良い
□あたたか住まいガイド
冬になると「わが家は寒い!」と感じることありませんか?
・1日の大半を過ごすリビングが寒く、動くことが少なくなっていませんか?
・入浴や着替えで衣類を脱ぐ時に、寒くてふるえていませんか?
・寝室が寒くて、朝起きるのがつらいとおもうことはありませんか?
・夜中のトイレは冷え込み、行くのが億劫になっていませんか?
日本の住宅は、寒い住宅が多いです。
リビングの平均室温が16.7℃、脱衣所の平均室温が12.8℃となっております。
冬場の室温は18℃以上が望ましいといわれている中で、どちらも達していないのがわかります。
□寒いお家に注意:住宅の温度が低いとどうなるか?
まずは、血圧が高くなる傾向があります。
室温の低いお家に住む人ほど、起床時に血圧が高くなる傾向があり、
高齢者ほど血圧の上昇が大きくなります。
(家庭血圧値では135/85㎜Hgが高血圧とされています。)
続いて、入浴中の事故のリスクが高くなる傾向があります。
入浴中の事故は冬場に集中しており、1年間の入浴中の急死者数が約19,000人との推計もあります。
そのほとんどが65歳以上の高齢者と言われています。
さらにリビングや脱衣所が寒い住宅では、熱めのお湯に長く入浴する方が多いという傾向もあります。
□温度差に注意:住宅に温度差があるとどうなるか?
まずは、部屋と部屋の温度差に注意しましょう。
温度差があると、移動時に血圧が変動します。
例えば
暖かいリビングから寒い廊下に出て入浴する。
暖かいベッドで就寝中に、寒い廊下に出てトイレに行く。などです。
ほかにも、部屋の中の温度差に注意しましょう。
築年数が古い住宅は断熱性能が低い場合が多く、床・壁・天井の温度が低くなります。床・壁・天井の温度が低いと、体感温度も低くなり、いっそう寒く感じます。
あとは、足元の温度差に注意しましょう。
床上1m付近の温度よりも足元の温度の方が血圧への影響が大きいという報告があり、足元を暖かくすることが推奨されています。
□入浴事故に注意
まずは、入浴前に脱衣所や浴室を温めましょう。
浴室暖房のスイッチを早めに入れたり、脱衣室で局所暖房を付けましょう。暖房がない場合は、お風呂のふたを開けたり、シャワーで浴室内を温めてから入りましょう。素足で冷たい床に触れないようにマットやすのこなどを敷くことも効果的です。
ほかにも、お湯はぬるめにして、長湯はやめましょう。
お湯の温度は41℃以下で入浴時間は10分までを目安にしましょう。いつもより長く入っていたら、同居者は声をかけるようにすると、もしもの時に対応できます。
断熱リフォームを行うことで、室内の温度差がなくなります。
もちろん、すべてのことを実施することは難しい場合もあります。
できることから始めるのがいいと思います。
人生100年時代。健康で長生きするための、住まいの準備に「冷暖革命」はいかがでしょうか?