給湯器の調子が悪い、給湯器の寿命が気になるといったお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
経年劣化が進んだ給湯器の使用は、思わぬ事故につながる場合があります。
今回は、給湯器の寿命のサインと超過使用の危険性についてご紹介します。
□給湯器の寿命が近くなったときに出る症状
給湯器の寿命が近くなると、いくつかの症状が出ます。
それぞれ見ていきましょう。
症状1つ目は、給湯器の温度が不安定になることです。
給湯器が経年劣化してくると、温度が不安定になることがあります。
急に熱くなったり、ぬるま湯が出たりと、温度が安定しないことが増えるでしょう。
水やぬるま湯であれば、大きな問題にはなりませんが、熱湯が出ると火傷の可能性がありますので、できるだけ早く交換することをお勧めします。
症状2つ目は、給湯器から異音が出ることです。
給湯器を利用する際には、ガスを利用しますので、稼働音は聞こえますよね。
しかし、長く使用しすぎると、稼働音の他に小さな爆発音が聞こえることがあります。
これは、ガスの給油が上手く行えていないことが原因で生じています。
特に、一見問題が見られないため、利用し続けてしまうケースがありますが、ガス漏れの可能性があり非常に危険な状態です。
すぐに、給湯器の交換、整備を行いましょう。
症状3つ目は、黒煙が上がることです。
これは、ガスの不完全燃焼が原因で起こります。
一酸化炭素中毒になる場合や、その他思わぬ事故が生じる場合がありますので、すぐさま利用を中止しましょう。
症状4つ目は、お湯の量が減ることです。
いつものようにシャワーを使用していたとしても、お湯が十分に出ない場合は、経年劣化が進んでいる証拠です。
給湯器が効率的にお湯を作り出せなくなっており、使用量に間に合っていません。
ただし、冬場にこのような現象が起きた場合は例外です。
冬場には水の温度が低くなっているため、水の供給効率は落ちています。
夏場の水の温度が高い時期に湯量が減った場合には、給湯器の老朽化しているものと認識してください。
□寿命を超えて使用するとどうなるのか
寿命を超えて、給湯器を使用することは非常に危険です。
2012年から2016年にかけて、10年以上使用した風呂釜、給湯器に関する事件が435件起こっています。
特に、前述した温度の変化、ガス漏れ、黒煙は注意が必要です。
それぞれの原因で生じる事故をご紹介しましょう。
1つ目の温度変化の症状は、火傷に繋がります。
シャワーを浴びている際に、急に高温のお湯が出たために火傷になるケースがあります。
お湯の温度に違和感を覚えた場合には、すぐに利用を中止しましょう。
2つ目のガス漏れの症状は、火災事故に繋がります。
給湯器使用時に、配管から漏れ出したガスに着火すると、炎が広がり火災になります。
給湯器の使用時に、異臭がした場合にはガス漏れを疑いましょう。
3つ目の黒煙の症状は、一酸化炭素中毒に繋がります。
不完全燃焼による黒煙は、一酸化炭素中毒の危険性があります。
特に、一酸化炭素は無味無臭ですので、気づかない間に命の危険にさらされている場合があります。
給湯器の屋根の裏を確認し、黒いススの跡がないか見てみましょう。
跡が見られる場合には、黒煙が上がっている可能性が高いため、使用を停止してください。
□まとめ
今回は、給湯器の寿命のサインと超過使用の危険性についてご紹介しました。
長期間使用している場合には、給湯器の小さな変化を見逃さず、すぐにリフォームを検討しましょう。