年の瀬の慌ただしいなか、飛騨高山に行ってきました。
個人的に毎年暮れの頃、高山にある吉島家という
旧商家を訪問するのが年中行事のようになっています。
重要文化財にも指定されている吉島家の建物は
美しい木組みの架構がとても素晴らしく、
私自身、自邸を設計する際に大きくインスパイアされた建物でした。
広い土間空間の片隅に腰を落ち着け、架構を仰ぎ見ながら
今年一年を振り返り、新しい年の活動に思いを馳せる、
そんな年の瀬の過ごし方をもう何年も続けていて。
みなさんは、どんな年の瀬、そして正月を過ごされるのでしょう?
こんにちは、リフォーム設計担当の高松です。
さて、今年も残すところあと数日となりました。
一年間、あっという間の日々でしたが、
充実を通り越して、いろんな意味で濃厚な一年だった気がしています。
今年はとくに研修や講座実習の多かった一年で、
今年春から夏場にかけては、省エネと断熱に関する連続講座を受講。
とくに冬場の断熱性能向上に関する要求レベルの高い信州の住まい。
古い家の断熱を改修することで快適で安心安全な建物にリフォームできるよう
知識面を含めたブラッシュアップを図りました。
また既存住宅の建物状況調査を実施するための資格講座も受講。
これまでも建築士会のインスペクターという資格を得ていましたが、
来年度から中古住宅市場の法改正に伴う資格内容の見直しで、
建築士であることが前提となる資格が必要となりました。
その他、大規模な地震などが発生した直後に必要な人材となる
長野県主催の被災建築物応急危険度判定士養成講習会にも参加。
会社での仕事とは異なる、公的な立場での職責が求められる重要な任務です。
もちろん大地震が来る以前の備えとして大切になってくるのが耐震補強。
耐震診断と補強計画についての研修も先日受講してきました。
日々の業務としてはこの分野が一番頻度が高い部分になるので
基礎的なことから補強計画のコツなど、いろいろ学べてよかったです。
そしてつい先日より新たに受講を開始したのが
長野県建築士会主催の「景観アドバイザー養成講座」。
建物は、その外部については地域の風景の一部になります。
その前提の中でいかに地域の良好な景観を構成する建物としていくか、
お施主様の希望と地域の空気を感じ取りながら進める大切な分野です。
景観の構成要素もちろん建物だけでなく道路や水路、樹木など様々ですが、
建築の専門家として内部空間のデザインだけでなく、建物外部の
風景要素としてのデザインも真摯に取り組みたいと思っています。
講座は全12回で再来年まで続く長丁場ですが、ガンバリマス!
で、そんなこんなでいくつも講座や研修を受けた一年でしたが、
ただ受講するだけでなく、憚りながら私自身が講師を務めた講座なんかもありまして。
それがこちら。
長野県主催の風景の語り部育成講座。
はい、じつは日々のリフォーム稼業以外にこんなこともやっています。
新年度は松本市主催でもちょこっと講師を務める仕事がありまして、
今から楽しみにしているところです。
バタバタと過ぎた平成29年。
お施主様、業者の皆さま、そしてサンプロスタッフのみんな、
今年一年、ありがとうございました。
また平成30年の一年も、どうとよろしくお願いいたします。
それでは皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
今年もお世話になりました
*スタッフ日常2017/12/27