古材を生かしたおもてなし。

お蕎麦屋さんもやっていらして、中央左に見える引き違い戸の奥はそば打ち室でした。最近は車椅子で訪れるお客様が増えているそう。そういう方のために、バリアフリー対応のトイレと、無理に座敷に上がらなくてもお蕎麦を味わっていただける場所を設けたい、というご希望でした。

お客様名 高原の宿 みはらし 様
施工エリア 松本市
価格 500万円
施工手順 解体→(蕎麦打ち室造作)→(店舗造作)→木工事→上下水配管・電気工事→内装→カウンター・設備機器取付→完成


道具置きになっていたレジ脇の明るいコーナーをカウンター席にしました。蕎麦打ち室には、別棟の一室を新たに改装しています。お店にいらっしゃるお客様に、お蕎麦を楽しんでいただきたいという思いが詰まっていますね。

長ーい板を平に製材し、黒い柱・梁に合うようなアメ色に塗装をしました。家具もオーダー品。上品な赤の座面がいいアクセントですね。

こんなに立派な板です!製材所で表面を平らにしている最中ですね。

古材など、こだわった空間づくりをされているみはらしさん。これは古い土蔵などでよく見かける”蔵戸”です。

お手洗い入り口の引き戸に生まれ変わりました!取手はアイアンの物を新しくつけています。

照明も、ご主人様がご自分で探されたアンティーク調のもの。手づくり感溢れる白いガラスが、柔らかく光を通します。

トイレの手洗いカウンターはヒノキの一枚板で作りました。手洗い鉢がよく合います。

担当者より

工事ももうすぐ終りという時に、奥様がこんなことをおっしゃっていました。

「子供が小さい時から、ご飯は(業務用)厨房のシルバーの作業台でしか食べていなかったから、このカウンターで家族そろってご飯を食べたかったの。」

お客様へのおもてなしだけでなく、ご家族への深い想いがこもっていたことに胸が熱くなりました。
その思いの実現に少しでも近づけたなら工事に携わった者としてとても幸せです!

今度はお蕎麦を食べに遊びに行きますね。
皆様も乗鞍へお越しの際は、是非みはらしさんへお立ち寄りください!

<担当/須山>

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