竹の話

*その他リフォーム2008/4/21

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 すっかり暖かくなり、桜前線もあっという間に県内を通り過ぎて行ってしまいました。 次は、木々に新芽が芽生え、地中からは筍が顔を出す新緑の季節です。

こんにちは。 設計管理のABEです。

皆さんは、和風建築というと、どんな素材を思い浮かべるでしょうか。

瓦、土壁、襖、障子、和紙、・・・・・。 パッと思い浮かぶのはこんなところでしょうか。 

そんな中で、以前は和空間にはなくてはならないものだったのに、近年住宅では滅多に使われなくなった素材に「竹」があります。土壁の下地に「竹小舞」という竹を編んだものが使われていた時期には、竹が身近な建築素材でもあり、住宅にも多用されていたのですが、土壁の消滅と共に建築材料としては、手に入れにくくなったことが、近年 竹が使われなくなった理由ではないかと思います。

そんな「」が最近、再び脚光を浴びています。その理由は何といっても、その成長速度の速さにあります。

はタケノコから1日に数十センチ~1mものスピードで成長し、3か月程で成木に達します。  sustainable(持続可能)な究極のエコ素材と言われる所以です。

そして、塗壁が見直されてきたのと軌を一にして、の彩として、竹も復活してきています。 

竹は、地下茎を張り巡らせることから、「地にしっかりと根を張る」、また、その成長の早さから、「威勢がよい」ということで、特に店舗の工事などで使うと縁起が良いとされますし、節があることから、「節度がある」として、行儀作法を重んじる茶室などでも、重用されてきた歴史があるようです。

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 こちらは、弊社ショールーム2階のトイレ前の通路です。 通路を和の空間へと続くアプローチに見立てて、壁を塗壁と竹で仕上げてみました。柔らかさを出すために、細丸竹を曲線に変形させ、天井からのスポット照明に浮かび上がる竹のフォルムはなかなかです。

 こんな風に 竹は 空間にちょっと上質な和の雰囲気を与えてくれます。 

 お客様をもてなす場所へのアプローチなどに是非お勧めしたい素材です。