今日は、昨年末に施工した2x4住宅のリフォーム工事の際の
ちょっとショッキングな画像をご紹介します。
ご依頼のきっかけは、「増築した際の屋根の形が雨仕舞上問題があって、どうも
そこから雨が漏っているようだ。」とのことから、増築部分の屋根の掛け替えと、
吹き付け塗装が傷んでいる2階外壁の張替工事を依頼されたのですが・・・・・・
傷んでいたのは雨漏りが疑われた近辺だけではなく、出窓数か所が完全にやられていました。
しろありです。
しろありの被害は完全に防ぎきれるものではありませんが、多くの場合、過度の水分がしろあり被害の呼び水になっています。
今回、被害のあった出窓は、断熱仕様ではなく、しかも輸入サッシが使われており、サッシ面の大量の結露の排出口が確保されておらず、カウンター材の接続部分から、出窓下部に侵入していたようでした。
しかも、この建物は、気密性の高い2x4住宅にもかかわらず、24時間換気設備が設置されておらず、どこの窓のガラス面にも大量の結露が発生。
内付けタイプの輸入サッシの下部から、壁内に結露水が侵入している模様。
最近でこそ、気密の高い住宅には、集中換気システムが設置されていますが、10年前だと、施工会社によって、基準はバラバラ。しかも輸入住宅だと、日本の高温多湿の気候に対する備えが不十分。気がついた時には、こんな悲劇が起きていることもあります。
結露を甘く見てはいけません。昔のすきまだらけの家だったら、たとえ結露してもその水はどこかのすきまから、排出されて、知らないうちに乾いてしまうこともありますが、高気密住宅ではそうはいきません。
この写真のように、結露が引き金になって、しろあり被害を呼んでしまうこともあるのです。
結露でお困りの方、一度弊社にご相談ください。
そして、今年もサンプロをよろしくお願いします。
リフォーム設計管理のabeでした。