※床下から出てきたわたしです。
カッパを着ているので夏はキツイです
お客様から耐震についてのご相談があると、まずはそのお家の現状を調べなければいけません。最初に天井裏に入って筋違いの位置や金物の状態、また雨漏りがないか調べます。
そのあとは、床下に入って基礎の状態や基礎の中の鉄筋の有無(計測機械で調べます)、床の状態、土台の状態、もちろん筋違の位置や金物の位置、蟻道(シロアリ等の通り道)がないかなど、見ることができるところはほとんどすべて見るようにします。
それからそれらのデータを事務所に持ち帰り、耐震診断ソフトに調べた一つ一つを丁寧に入力します。
実は昭和56年に建築基準法の改正があって、その前後でお家の耐震性能がかなり違っています。
ただそんな建物も、計算をしてバランスを取って上手に補強してあげると、地震の力に対して”ねばり”が出て一気に倒壊することがなくなります。
ここで勘違いしてはいけないのが、耐震補強工事をすればまったく大地震(震度6強から震度7弱)に対してびくともしないどこも壊れない家ができるわけではないということです。
中地震(震度5強)で損傷しないことも基準になっているので、判定にある「倒壊しない」をあまり過信しないようにすることも大切になってきます。
それから皆さんは御存知だと思いますが、一般木造住宅については各自治体で耐震診断・耐震改修に対して補助・融資を実施しています。内容については各自治体により詳細が違うのでそちらに問い合わせをしてみてください。