洋式トイレVS和式トイレ Part2

*お知らせ*コラム*トイレリフォーム2017/5/28

 前回に引き続いて今回は「和式トイレ」について書いていきます。ウォシュレットや便座暖房付きの洋式トイレの普及などで、和式トイレの数は年々減少傾向にあります。駅やサービスエリアの公衆トイレで和式を使用することはあっても、新築の家で採用されることはめっきり減ってきました。では、和式トイレは全くの劣等品なのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。デメリットももちろんありますが、和式トイレにも数多くのメリットがあります。そこで本記事ではメリット・デメリットを紹介していきます。

まずはデメリットから紹介します。
1点目は「姿勢が辛い」ところです。誰もがこの点をデメリットとして思い浮かべるのではないでしょうか。しゃがみ込んで用を足すため、足腰に負担がかかります。足腰の弱っている高齢者などは用を足すことができないことはこの一つの例でしょう。足や腰が痛くて快適に用を足すことができません。
2点目は「悪臭を放ちやすい」ところです。洋式とは違い、張ってある水が深いわけではないので排泄物が沈みません。そのため、匂いを放ちやすくなります。また、蓋もないので、使用後も匂いがトイレに立ち込めてしまいます。
最後3点目は「排泄時に便器が汚れやすい」点です。お尻が便器から離れているので周りが汚れやすいです。足腰に負担のかかる姿勢であり不安定になりやすいのも汚れる原因になっています。

一方のメリットを紹介します。
1点目は「少ない力で排泄できる」点です。実は排泄をする時には想像以上に力を使っています。高齢になると力不足で洋式では用を足せなくなってしまうこともあるほどです。一方の和式の姿勢は用を足す際に力を込めやすいものとなっており、排泄をスムーズに、少ない力で効率よく行うことができます。
2点目は「便器に触れずに済む」点です。洋式では必ずお尻を便座につけなくてはならず、家のトイレならまだしも、公共のトイレとなると抵抗を覚える人も多いのではないでしょうか。しかし、和式の場合は便器に触れることなく使用できます。お尻が汚れることはありません。
最後3点目は「掃除が楽」である点です。和式トイレはまず構造が単純であるので簡単にきれいにすることができます。また、床も一緒に洗うことができ、さらにその洗った後の水もすべてそのまま便器に流し込むことができるので洋式に比べるとずいぶん楽なのが分かります。

いかがでしょうか。和式にもしっかりとメリットがあります。洋式のような快適さはあまりないですが、「用を足すための場所」に特化したトイレと言えるでしょう。リフォームを行う際にはぜひ参考にしてみてください。