手すりの高さについて

*お知らせ*その他リフォーム*コラム2016/12/11

介護用の手すりの設置について、前回までは「歩行補助」と「動作補助」、2つの種類の手すりについて、太さや形の点で押さえておきたいポイントをご紹介しました。
今回は、手すりの使い心地に「太さ」や「形」と同等に影響を及ぼす「高さ」についてのご紹介です。

見落としがちですが、手すりを設置する高さはその手すりが使いやすいものか否かを決めるうえで、非常に重要なポイントです。
例えば、階段などを登り降りするときに手すりを使う方は多くいらっしゃると思います。
このとき、自分の身長に対して高すぎるところに手すりがあれば、肘を曲げて手すりを使うことになってしまいますが、これでは力が入りにくくなってしまいますよね。
同様に、手すりが低すぎるところにあっても、肘に負担がかかることはなかったとしても今度は膝などの部位に負担がかかってしまうでしょう。
快適に手すりを使用するためには、ある程度自分の体に合わせたサイズの手すりである必要があるのです。

まずは、歩行補助の手すりから考えていきましょう。
お年寄りの方の歩行補助の手すりは、一般的には75?80cmほどの高さにあるものが良いとされています。

動作補助の手すりは、場所によって最適な高さが異なります。
例えば、玄関では靴を履いたり脱いだりするのに縦型の手すりを設置することになりますが、この高さは一番低いところで75cmほどはあった方が良いでしょう。
トイレでは、便座から20?25cmほどの高さに手すりを設置するようにすると、立ち上がりやすいですよ。

しかし、これらの最適な高さというものは、介護される方の状態にもよって大きく異なりますよね。
腰をまっすぐ伸ばして歩いている方から車椅子を用いている方、腰を曲げている方まで、歩き方は人それぞれです。
介護される方の身体の状態に合わせて、どのくらいの高さのものが良いのか、ショールームなどで確かめてみましょう。
それでもうまく決まらない場合は、お気軽にお問い合わせくださいね。
介護される方の身体の状態に合わせて、最適な高さに設置する手すりをご提案させていただきます。