手すりの太さと形?動作補助編?

*お知らせ*その他リフォーム*コラム2016/12/5

ご家族の介護が必要になったことに合わせてリフォームを考えられる方は多いですが、介護リフォームにはいくつか気をつけていただきたいポイントがあります。
その中でも前回は「歩行補助」のための手すりについてご紹介しましたが、今回は「動作補助」をするための手すりを設置するときのポイントについてのご紹介です。

「動作補助」とは一口に言っても、何のことやらという方も多いでしょう。
手すりで言うところの「動作補助」とは、入浴時の浴槽の出入りやトイレの立ち座り、身体の上下運動などで使用する手すりのことを言います。
前後的な運動が多くなるため、前回ご紹介したような手すりでは使用しづらく、「動作補助」を目的として手すりを設置するためには、動作補助専用の手すりが必要になるのです。

さて、そんな動作補助の手すりですが、基本的には縦手すりや短めの横手すりが使用されます。

縦手すりが用いられるのは、主にトイレの立ち座りや段差を越えるときでしょう。
介護リフォームを行うと、できるだけ家の中から段差を取り除かれるようになりますが、それでも玄関や浴槽などにはある程度乗り越えなければいけない段差ができてしまいますよね。
これらをできるだけ障害なく越えていただくために便利なのが、縦手すりなのです。

縦手すりは段差を乗り越えたり、立ち上がったりするときに用いるものなので、手すりはしっかり握れるものでなければいけません。
このため、動作補助に用いる縦手すりは手を回しやすくなっている「円形」のもので、かつ握りやすいとされる「34mm」のものを選ぶようにしましょう。

短い距離の歩行や姿勢の維持に使用される横手すりもまた、基本的には握りやすいものを使用した方が良いとされています。
ですから、こちらも「円形」で「34mm」のものを採用するようにしたいですね。
なお、お子様や手の小さい方が使用する場合は直径が30mmのものを使用することも検討しておきましょう。

いかがでしたか?
次回は手すりを取り付けるのに適した高さについて、ご紹介していきたいと思います。