みなさま、こんにちは。リフォーム設計の高松です。
肌寒い日々が続いたあと、一気に桜の季節がやってきましたね。
、、、と、書き始めたばかりですが、場所によっては早くも散りはじめているという情報もちらほら。
それでも松本平を見渡せば、この週末あたりが花見のピークかなという印象ですね。
上の写真は私が暮らす安曇野市の桜並木の様子で、
昨日(4/9)の朝に撮影したものです。小学校の美しい並木の彼方に
雪をいただく常念岳の姿。安曇野らしさ溢れる春の風景に癒されます。
みなさんは、どこかへお花見に出かけられましたか?
さて、いろいろと携わらせて頂いているリフォーム建築の現場ですが、
わたしが主に担当しているのは設計と積算。
お客様の希望を伺い、構造チェックをしながら具体的なプランを作成するのが設計、
そしてその工事内容を適正な価格でご提供させていただくための見積り作業が積算。
この二本立てが日々の業務の中心となるわけですが、
当然ながらそこに関連する業務もオフィスの内外でさせて頂いています。
そのひとつにあるのが、地盤調査です。
地盤調査というと、住宅のような小規模な建物でも
新築の場合ですとどこの建設会社でもふつうは実施する、
必要不可欠な作業手順となっています。
当然ながら土地によって地質や地盤の強度は異なるわけですから、
建物の基礎を設計する際、その調査した内容に基づいて
どういう種類の基礎構造をどれだけの深さまで作ろうかと、考えるわけです。
そのように新築住宅の場合は今では当たり前の作業となっている地盤調査。
じつはリフォームという工事部門においても時としてこの調査を実施することもあるのです。
分かりやすい例は、増築をする場合。
1階で増築を行う場合、その増床する部分の要所の地耐力(地盤の強さ)が
しっかりとしたものであるかどうかを、まず確認します。
そのうえで、新築の際と同様に基礎部分の断面寸法(深さや厚みなど)を確定し、
お客様に「この地盤調査結果でしたらこの形の基礎でOKですよ」と提案を
させていただくわけです。
そのほかにも古い建物などになってくると、基礎(建物)の一部が
少し下がってしまっているという問題の生じているものもあります。
いわゆる地盤沈下と呼ばれるものですが、これがあまり程度が大きいときは
やはり地盤調査を改めて実施して、現状の地耐力をしっかり把握したうえで
建物の歪みを矯正するという大がかりな作業を行うこともあります。
上の写真は地盤調査の際に活躍する測量装置。
数多くの実績を持つ、安心できる地盤調査の専門会社に業務をお願いしています。
この調査機械はスウェーデン式サウンディング試験と呼ばれるもの。
細長い杭に一定レベルの荷重をかけて、その杭の貫通する様子の計測と観察から
土地の強度や地質の状態などをチェックします。
細長い紙に記されているのが貫通深度や地質の様子など。
たとえ数坪程度、6畳一間程度の増築といっても、
地盤を軽視してあとで増築した部分が傾いてきたなどとなっては目も当てられませんからね。
現状が平気だからと思いこまず、建物がずっと安心して使えるように
地盤調査が必要な工事を行う際はしっかり調査しただきたいと思いますし、
私たちリフォーム施工者も安心の住まいづくりを心がけて、
まずは足元(地盤)からしっかりとした仕事に取り組んでゆかねばと思います。