やっと秋らしくなってきましたが、まだまだ昼間は暑い時がありますね( ̄ロ ̄|||)
昼と夜の気温差が激しいので、この時期は風邪を引いてしまう方も多いのではないでしょうか?
皆様お身体には気を付けてくださいね(=^▽^=)ノ
と、いうことでお待ちかね、コーディネーターのユグチでございま~すv( ̄∇ ̄)v
えっ!?誰も待ってないって!?
まぁそう言わずに、少しの間お付き合い下さいませませ(* ̄∇ ̄*)y
さて突然ですが、皆さん「彼岸花」ってご存知ですか?
秋の彼岸と時同じく開花する彼岸花は、あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲くお花と言われています。
別名を「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」といい、『天界に咲く花』という意味があるそうです。
おめでたい事が起こる前兆に赤い花が天から降ってくると、仏教の経典(きょうてん)に唱えられています。
何でしょう・・・
とても妖艶で、神秘的な魅力のあるお花ですよね。
先日、打合せで伺ったお家の奥様が「彼岸花を見ると、亡くなった子供が母親に会いに来るという人づてに聞いた話を思い出し、涙が出てくるんです。」と、目に涙を浮かべながらお話してくださいました。
・・・ある年の七月、十才の少年の命の灯が消え、ひとつの魂が生まれました。
短かい命から生まれた小さな小さな魂でした。その小さな魂は、母が恋しくて、神に、もう一度だけ母に会わせてほしいと頼みました。
神は、その純心無垢な魂を不憫に思い、願いを聞き入れてくれました。
そして、神は、こう言いました。
「一日だけ、おまえを人間界にもどしてあげよう。ただし、人間の姿では、もどれない。母が、おまえの姿を見つけ、母の声を聞くことが出来たなら、いつか再び、親子として人間界に生まれかわることを許そう。しかし、母の声を聞くことが出来なかった時には、魂は、消えてなくなってしまうが、それでもよいか?…」
小さな魂は、九月半ば、母との思い出深い彼岸花の姿をかりて、母の住む家の近くの土手に、ひっそりと咲きました。
なつかしい家の窓には、悲しげに外を眺める母の姿がありました。
精一杯、健気に咲く一本の赤い彼岸花に目がとまったのでしょう。
しばらくすると、母は、引き寄せられるかのように、ゆっくりと土手の方に近づいてきました。
そして、母は、彼岸花に顔を近づけ、語りかけました。
「もう、彼岸花の季節になったのね…。ひろくんは、いつも、お母さんのために、このお花を摘んできてくれたよね。ありがとう。」
母の目から涙がこぼれ落ち、声にならない声をふりしぼって言いました。
「ひろくん、おかえりなさい。」
そう言って、花をやさしく手で包み込みました。
なつかしい母の声とぬくもりでした。
その母のやさしい声を聞くことが出来た瞬間、<お母さん、ただいま! いつかまた、きっと、お母さんの子どもに生まれてくるからね。ありがとう、お母さん!>
彼岸花は、母の言葉と、いく粒もの涙を花びらで受けとめ、ひとすじの光となり、空に昇っていきました。
母は、空を見上げ、いつまでも祈りつづけました。
(諏訪市K様邸)