耐震診断。
それは建物が現時点で大きな地震に対する強さがどれくらい保たれているかをチェックする作業。
ふだん目にしている建物の内外観だけでなく、天井裏や床下に潜入し、
見えない部分のチェックも可能な限りするわけですが、
先日潜り込んだ御宅の床下で心臓が凍るような出来事に遭遇しました。
お分かりいただけたでしょうか?
暗闇の中、怪しく光る物体のようなもの。
まるで床下調査を実施するこちらの動きを監視しているかのよう。
そしてカメラはついにその正体を撮影することに成功したのでした!
猫のようにも見えるその生物。。。
いや、もうどこからどう見てもこれは、猫。
どうやら作業時に人が頻繁に往来するため開けっ放しにしておいた玄関戸から宅内に侵入し、
これまた作業直前で開放してあった床下点検口から私たちが目を離した隙に床下に潜り込み、
そのまま作業が始まってしまったので、遠くから見つめながら警戒していた。
というのがオチのようですが。。。
こんにちは、このところ耐震診断続きのリフォーム設計担当の高松です。
少々長い前置き、失礼しました。
以前の担当ブログにてときに床下では鼠などの亡骸を発見することもあるという話をしましたが、
亡骸ではなく、ついに今回は生きたままの動物と衝撃的な出会いを果たしてしまいました。
なにか視線を感じるなと思い、進行方向とは反対側の暗闇に目を向けてみると、
上のような写真の状況だったというわけで。
いやはや、その瞬間はホントにドキッとしました。
点検口の蓋を開けて、そして目を離したのはほんの1~2分程度だったかと思いますが、
その間に侵入したということなのでしょう。しかもその御宅で飼われていた猫ちゃんではなく、
近所のどこかの猫だったらしいという。
天井裏とか、床下とか、普段目にすることのできない空間に潜り込んでみると、
いろいろな発見や出会いがあって楽しいです、はい。
というわけで、耐震診断真っ盛りな今日この頃。
もちろん動物との出会いが目的ではなく、耐力壁をはじめとする建物の状況を
しっかり調査することが目的の作業では、いろんな場面に遭遇します。
一般に耐震診断といえば筋交いとか合板などといった耐力壁調査のイメージが強いですが、
そのほかにも壁や基礎に入った亀裂の確認や、
チェックすべき点が多々あり、一度の診断での所要時間もけっこうな長さになってしまいます。
その間、お部屋でお過ごし頂くお客様には恐縮する限りなのですが、
貴重な建物の状況調査ですし、ここはしっかり手を抜くことなく可能な限り見える範囲の診断を実施して、
リフォームの有無にかかわらず建物の現時点での履歴として、調査結果を今後に生かして頂ければと思い、
真摯な姿勢で取り組むことを心掛けて作業させて頂いています。
いま私を含めて2人のリフォーム設計担当者で分担して耐震診断を実施しています。
依頼を受ける物件数も増えて大変ではありますが、住まいづくりの大切なアプローチのひとつですので、
私たちも積極的に今後も取り組んで行きたいと思っています。
ときに楽しい(?)床下での出会いも心構えをしつつ。。。