小動物と住まいの小ネタ

*スタッフ日常2016/11/29

少し前の話ですが。。。
心地よい穏やかな秋の晴れ間が広がるなか、
無事完成したおうちのお引渡しでお邪魔させて頂いた、南信エリアのお客様の御宅。

外壁廻りを一周して見て回ると、軒天井のすぐ間際にアマガエル(?)の姿を発見。

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平屋建ての家だったとはいえ、地面から高さ4メートル近くある場所まで
健気にも登り詰めた彼または彼女。一体なにを思いそこまで行き着いたのでしょうか。

人が山に登るのは、「山がそこにあるから」。
松本市民が山雅を応援するのは、「山雅そこにあるから」。
カエルが壁を登るのは、「壁がそこにあるから?」・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・えーっと、リフォーム設計担当の高松です、こんにちは。

私自身の家も、周囲を田んぼに囲まれていることもあって
夏場などはたまに窓ガラスや網戸にカエルさんがへばりついているのをよく見かけます。
昆虫とか小動物が苦手という方も少なからずいらっしゃるとは思いますが、
自然豊かな信州らしい風景かなという思いで、私などはのんびりとその様子を楽しんだりしています。

もっとも、この仕事をしていると、訪問したおうちやそのご近所などで
あまりお会いしたくない方々に突然出会ってびっくりさせられることもしばしありまして。

ある時、広い敷地に建つ御宅へお邪魔させてもらった際、
母屋の周りの測量をしていると裏庭の草むらから不意にヘビさんが顔を見せ、
「やあ驚かせて悪かったね。」と言いつつ腰をくねらせながら立ち去って行ったり。
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(画像はイメージです)

またある時、田園エリアの築50年以上経つ民家の小屋裏に潜って調査をしていたところ、
なにやらブーンという羽音がして、振り返ると何匹ものハチさんが
小屋裏にできた隙間を通じて建物内外をしきりに出入りしているところで、
「忙しいんだからとっとと調査して出ていきやがれ!」と彼らに恫喝され、慌てて退散したり。
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(あくまで画像はイメージです)

またまたある時には、とある古民家の床下調査でほふく前進しつつ、
骨格的に抜け出ることのできた人通口(※)から抜けきった次の瞬間、
動きを止めて静かに横たわるネズミさんの姿に出会ったり(・・・合掌)。
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(くどいようですが、とにかく画像はイメージです)

・・・・・・・・・・・・まあ、この仕事、いろいろ貴重な体験の連続です(_ _;

一時期は薬品をふんだんに使った、人の健康を損ねかねないような建材が問題になり、
私の周りにもシックハウス症候群に陥ってしまい大変な思いをされた方もいました。
そういう家には動物も寄り付かないような感じだったかも、などと考えると
動物たちが寄り付きやすい家というのは、古い民家ではごく普通の自然な
生活シーンなのだろうとも思えたりします。しますが、、、

とはいえ、やはり床下や小屋裏といった場所に動物さんたちが
棲み処を作ったりするのは、建物のことを思うと決して好ましいことではないわけで。
害獣駆除の範疇はさすがに私たちの手には余る作業なので
そちらはその筋のエキスパートにお願いするとしまして、
動物が潜り込めそうな壁にできた隙間や穴などがもしもどこかに存在するなら、
それを補修して密閉することは当然ながら私たちの仕事の範疇になります。
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(少し判り辛いですが、基礎の換気ガラリが外れて格好の出入口になっている一例。)

動物さんたちには申し訳ないですが、
家を可能な限りこの先も良好な形で保たれるよう、
建物の性能アップの一環でリフォーム工事をするのと同時に、
不要な隙間の密閉などもぜひ考えてみてください。

※:(一方、骨格的に抜けられなかった場面のリンクはこちらをクリック(-_-#)